2013年12月10日
修行時代 その054
昭和62年春、地元の高校を卒業した僕は、
東京都杉並区のとある理容室に修行のため入店。
この時から6年間の東京生活が始まりました。
ここでは、その頃の日常の出来事を綴っていきます。
自分ってダメダメだなぁ、って思った出来事。
とある休日。
僕は電車で海の見える公園に向かっていました。
いつもは乗らない路線の電車に乗って、
見慣れない車窓を楽しみながら、
僕は目的地を目指していました。
すると、同じ車両の向かいの席に、
いわゆるヤンキーなカップルが乗り込んできました。
『チャラチャラしている』、
そんな言葉がピッタリの20代前半でしょうか、
僕と同世代と思われるカップルでした。
その男性は足を大きく組んで席を必要以上に占領し、
女性はべったりと男性に寄り添って
なにやら少々大きな声でしゃべっています。
ヤンキーさん(笑)が苦手な僕は、
目を合わせない様に、
出来るだけ目立たないようにしていました。
(どんだけチキンやねんw)
広い海の見える公園は、
とても気持ちの良い場所でした。
普段のあわただしい日常と正反対のその公園を
僕はすぐに気に入りました。
歩き疲れて、
片隅のベンチで休憩している時でした。
隣のベンチに具合の悪そうな老人が来ました。
連れの女性(今思えば娘さんかな?)は、
心配そうにしていて、
そのうちその場を離れました(助けを求めに行った?)。
一人になった老人は、
しばらくは静かに座っていたものの、
次第に苦しそうな表情でウンウンとうめき声を出しました。
隣に居た僕はビックリ。
まわりを歩いてい人達も心配そうに見ています。
さっきの女性はまだ戻って来そうにありません。
オロオロする僕。
どうしていいのかわかりません。
ちょっぴり、その異常に気づかないフリをしていたかも・・・。
すると、
「大丈夫ですか?どうしましたか?」
ひとりの男性が、
しゃがんで目線を低くし優しく声をかけました。
あっ!
僕は驚きました。
声をかけたのは電車で見かけたあのヤンキーさんでした。
僕は一気に自分が恥ずかしくなり、
苦しそうな老人をも見捨て、
急いでその場を後にする事しか出来ませんでした。
その出来事でのモヤモヤは、
僕にとってかなりのダメージでした。
電車でヤンキーさんを見かけた時、
はっきり言って小馬鹿にしていました。
文字にはできないヒドイ気持ちを持っていました。
しかし、
本当の馬鹿者、ヒドイ気持ちを抱かせる人物は
この僕だったのです。
今もし、その様な状況に置かれれば、
僕なりの最良の行動を、
その老人のために起こす事が出来るでしょう。
あの老人はその後どうなったのでしょう。
それを僕に知る権利は無いのかもしれません。
あの頃は本当にダメダメな人間でした。
(今だって褒められたモンじゃないかも^^)
「ヤンキーだって、人は見かけじゃないよネ~(∀`*ゞ)テヘッ」、
なんて軽い気持ちで済まない
25年ほど経っても忘れられない出来事。
年末のご予約受付中!
お陰様で今年も暮れのご予約をいただき始めています。
ご希望の日にち、お時間がありましたらお早目にご連絡ください。
ご予約電話番号0120391758
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この時から6年間の東京生活が始まりました。
ここでは、その頃の日常の出来事を綴っていきます。
自分ってダメダメだなぁ、って思った出来事。
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僕は電車で海の見える公園に向かっていました。
いつもは乗らない路線の電車に乗って、
見慣れない車窓を楽しみながら、
僕は目的地を目指していました。
すると、同じ車両の向かいの席に、
いわゆるヤンキーなカップルが乗り込んできました。
『チャラチャラしている』、
そんな言葉がピッタリの20代前半でしょうか、
僕と同世代と思われるカップルでした。
その男性は足を大きく組んで席を必要以上に占領し、
女性はべったりと男性に寄り添って
なにやら少々大きな声でしゃべっています。
ヤンキーさん(笑)が苦手な僕は、
目を合わせない様に、
出来るだけ目立たないようにしていました。
(どんだけチキンやねんw)
広い海の見える公園は、
とても気持ちの良い場所でした。
普段のあわただしい日常と正反対のその公園を
僕はすぐに気に入りました。
歩き疲れて、
片隅のベンチで休憩している時でした。
隣のベンチに具合の悪そうな老人が来ました。
連れの女性(今思えば娘さんかな?)は、
心配そうにしていて、
そのうちその場を離れました(助けを求めに行った?)。
一人になった老人は、
しばらくは静かに座っていたものの、
次第に苦しそうな表情でウンウンとうめき声を出しました。
隣に居た僕はビックリ。
まわりを歩いてい人達も心配そうに見ています。
さっきの女性はまだ戻って来そうにありません。
オロオロする僕。
どうしていいのかわかりません。
ちょっぴり、その異常に気づかないフリをしていたかも・・・。
すると、
「大丈夫ですか?どうしましたか?」
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しゃがんで目線を低くし優しく声をかけました。
あっ!
僕は驚きました。
声をかけたのは電車で見かけたあのヤンキーさんでした。
僕は一気に自分が恥ずかしくなり、
苦しそうな老人をも見捨て、
急いでその場を後にする事しか出来ませんでした。
その出来事でのモヤモヤは、
僕にとってかなりのダメージでした。
電車でヤンキーさんを見かけた時、
はっきり言って小馬鹿にしていました。
文字にはできないヒドイ気持ちを持っていました。
しかし、
本当の馬鹿者、ヒドイ気持ちを抱かせる人物は
この僕だったのです。
今もし、その様な状況に置かれれば、
僕なりの最良の行動を、
その老人のために起こす事が出来るでしょう。
あの老人はその後どうなったのでしょう。
それを僕に知る権利は無いのかもしれません。
あの頃は本当にダメダメな人間でした。
(今だって褒められたモンじゃないかも^^)
「ヤンキーだって、人は見かけじゃないよネ~(∀`*ゞ)テヘッ」、
なんて軽い気持ちで済まない
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タグ :理容