すがぬま理髪店

昨日はカットモデルの話を書きました。

今日は『お顔剃りモデル』のお話。

実際のニンゲンの髪で何度も何度もカットをしなければ

勉強にならないのと同様に、

お顔剃りだって数をこなさなきゃ話になりません。


理容学校のシェービングの授業は

クラスメイトでお互いの顔の剃りっこします。

私のペアはいつもS君。

※出席番号（アイウエオ順）の前後でペアを組みます。

S君は18歳なのに髭が濃かったんです（涙）

なのでシロート同然の私にはなんとも難易度の高い髭でして（涙）

案の定、ある時、

彼のアゴをカミソリでスパッと切ってしまいました。

やさしいS君は笑顔で許してくれたけど

ありゃ絶対痛かっただろうなぁ。

※けっこう血が出たしー（ToT；）

も一度あやまるね、ごめんよS君。


そうやって学校で練習（勉強）して、

店でも練習（同僚相手に）して、

だんだんと一人前になっていくんです。


あれから30年以上が経ちましたが

やっぱり今でも、

どこがお顔剃り技術の最高到達点なのかわからないでいます。

これは、

どんな仕事のどんな技術者も、きっと同じ思いでいるんじゃないかな。