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2012年05月29日

修行時代 その049

昭和62年春、地元の高校を卒業した僕は、

東京都杉並区のとある理容室に修行のため入店。

この時から6年間の東京生活が始まりました。

ここでは、その頃の日常の出来事を綴っていきます。




初めてお客様のパーマを任(まか)された時のお話です。

そのお客様は、

近所の会社にお勤めの20代男性。

ご常連様です。

スマートな体系でいつも健康的に肌を日焼けさせていて、

スポーツマンて感じの爽やかな方でした。

パーマは頭の上半分のみ。

下半分は刈り上げます。

いつも先輩は手慣れた感じでパーマ&カットをしていました。

僕はと言えば・・・まだまだ半人前。

しかも初めてのパーマ、そして大事な大事なご常連様・・・。

僕は超緊張して3年先輩のイマザーさんに弱音を吐きました。

「どうしたらいいんでしょう・・・(泣)」

するとイマザーさんはヒトコト言いました。

「あ?あぁ、あのお客さんね。テキトーでいいんだよ。」

えぇぇぇっっ!?


テキトーでいいわけ無いですよね^^;

もちろんイマザーさんはいいかげんにやっちゃえ!って

言ったわけではありません。

そのお客様の髪は、

パーマは巻きやすく、

かかり具合もつかみやすいし、

カット時も特に難しい変なクセの箇所も無く、

普段通りにやれば失敗するなんて事はまず無いんです。

イマザーさんは、

僕の緊張を和らげようと絶妙な言葉をかけてくれたんです。


テキトーでいいんだよ。


この言葉で僕はばっちり平静さを取り戻し、

順調にパーマ&カットを済ます事が出来ました。


その後、何回かそのお客様をやらせていただき、

そのうち僕を指名してくれる様になり、

自信を持ってそのお客様の髪に接する事が

できるようになりました。


あれからもう20年以上経ちました。

そのお客様も50歳くらいになるでしょうか。

今でもパーマをかけているのかなぁ・・・??  
タグ :理容修行


Posted by すがぬま理髪店 at 21:26Comments(2)修行時代