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2020年10月23日

記憶の中のお顔剃り

先日のブログで、

“ 顔剃りが上手くない床屋に見切りをつけた。 ”

というお客様の話を書きました。

あのあと、私ふと思ったのですが、

そのお客様の言う “ 上手な顔剃り ” というのは

もしかして 『 剃り味 』 が関係しているのではないかと・・・。


そのお客様は高齢の男性です。

昔の床屋を知っている方です。

以前は顔剃りに 『 西洋カミソリ 』 を使用し、

もっと以前は 『 日本カミソリ 』 でした。

今の様な “ 替え刃式 ” の使い捨ての刃ではなく

どちらも理容師自らが “ 研ぐタイプ ” のカミソリです。

以前、先輩理容師からこう聞きました、

「替え刃は 『 切れ味 』 が良いんだ、

そして研ぐカミソリは 『 剃り味 』 が良いんだ。」

と。

『 剃り味 』 は、

気持ちの良い顔剃りに大きく影響するみたいです。

実は私、今のヒゲの濃さになってから

研ぐカミソリで剃ってもらった事がありません。

なので 『 剃り味 』 を経験した事がないんです。

※ハタチくらいの時(修行時代)には同級生や同期や後輩の練習台として研ぐタイプのカミソリで剃ってもらいましたが、あの時はヒゲがまったく薄かったから剃り味がイマイチわからなかった・・・。


もしかしたら、先日ご来店のそのご高齢のお客様は

“ 剃り味を求めていた! ” のかも??

もしそうだとしたら、ワタクシお手上げです。

研ぐタイプのカミソリは今でも店にありますが

砥石が無いので

仕事で使える状態にメンテナンスができません。

仮に砥石が有ったとしても、

研ぎ方なんて忘れちゃってますよ、あたしゃ。


あのお客様の記憶の中のお顔剃り・・・

それをきちんと味わえる床屋は

もう無いかもしれません。






日本カミソリ


西洋カミソリ






  

Posted by すがぬま理髪店 at 20:42すがぬま理髪店